「どんな民間資格があるのか知りたい」「それぞれの民間資格の講習費用や内容、取得にかかる時間は?」など、ドローンの資格取得をお考えの方に向けて、団体別のドローン民間資格を一覧にしてご紹介します。
ドローンの民間資格はさまざまな種類があり、各団体によって講習費用や用途、講習時間など異なります。
費用や資格取得するメリット、講座内容、特徴などを見比べて、ドローンの使用用途に合う資格取得に向けての参考にしてみてください。
目次
JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)
JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)は、無人航空機の健全な発展に貢献することを目的にして2014年7月に設立されたドローン管理団体です。
JUIDAの無人航空機操縦技能は、国内で最も歴史あるドローンの民間資格。
2015年に養成スクールの認定制度をスタートさせて以来、多くのパイロットを輩出させてきた信頼性から、JUIDAは高い評価を受けています。
JUIDAの民間資格(無人航空機操縦技能・無人航空機安全運航管理者)を取得することで、高度な操縦技術と知識を身につけることができるのです。
資格名 | 平均的な費用 | 講座内容 | 取得までの平均日数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
無人航空機操縦技能 | 【受講料】 20万円~25万円 ※講習内容に違いがあるためスクールによって 費用が異なります 【JUIDA準会員入会金】 ・入会金…5,000円(認定スクール修了生は免除) ・年会費…1,250円~5,000円 (入会時期によって変動します) ※年会費2年目からは5,000円 【証明証申請費用】 ・16,500円 ※2年ごとに更新。更新料7700円 |
【座学】 UAS概論(歴史・機種・原理 他) 法律・ルール 自然科学(気象・電波) 技術(構造・制御 他) 運用 夜間・目視外 【実技】 点検・手動操縦・自動航行 修了試験(座学・実技) |
2~3日間 |
・16歳以上 (未成年は親権者の同意が必要) |
無人航空機安全運航管理者 | 【受講料】 ・5万円前後 【JUIDA準会員入会金】 ・入会金…5,000円(認定スクール修了生は免除) ・年会費…5,000円 【証明証申請費用】 ・16,500円 ※2年ごとに更新。更新料7700円 |
【座学】 安全管理の考え方 機体・操縦・運用体制の安全 リスクアセスメント・ハザード 修了試験(座学) |
1日間(半日) |
・18歳以上 ・操縦技能証明証保持者が受講可能 |
DJI CAMP認定資格(日本法人のDJI JAPAN)
引用元:DJI CAMP/DJI JAPAN 指定教育プログラム
DJI CAMPは2015年にDJI JAPAN株式会社が立ち上げた国土交通省航空局ホームページ掲載の管理団体です。
ドローンメーカー最大手のDJI JAPANが指定する民間資格が取得できます。
「正しく、より安全に」使用できる10時間以上の飛行経験がある操縦者を認定する資格で、DJIドローンに関する知識と操縦方法、飛行モラルが習得可能です。
資格名 | 平均的な費用 | 講座内容 | 取得までの平均日数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
DJI CAMPスペシャリスト | 【受講料】 55,000円~110,000円 ※スクールによって費用が異なります 【テキスト】 3,300円 ※事前に購入をしてください 【認定証発行費用】 16,500円 |
【座学】 操縦者の行動規範、安全、法規、無人航空機・ドローンとは 電波の知識、カメラの知識、自然環境、安全飛行 飛行に向けた確認事項、DJI製品について 【認定テスト】 1.飛行計画レポート作成:50点満点 2.飛行技能テスト:50点満点 3.最終オンラインテスト(選択問題):100点満点 ※1,2のテストに合格した受講生のみ、 最終オンラインテストを受験できます 【飛行技能テスト内容】 機体コンディションチェック、離陸(A)、ホバリング(A)1分間、 右or左のホバリング(A)1分間、対面ホバリング(A)1分間、 前進してポールまで飛ぶ(A)、対面で離陸地点に戻ってくる(A)、 8の字旋回×2(A)、着陸(A) ※(A)はすべてAモード(ATTIモード・ビジョンセンサーOFF) での操縦です |
2日間 | ・飛行経験10時間以上の経験者が受講でき、 DJI製遺品のユーザーマニュアルを事前に熟読し、 飛行業務に従事できる方が受講可能 ・座学を中心としたカリキュラムが特徴的 |
DPA(一般社団法人ドローン操縦士協会)
引用元:DPA
DPA(ドローン操縦士協会)は、ドローン航空業界の安全確保に努め、当該技術、知識の普及と諸般の研究調査を行いドローンの健全な発展を促進していくために2016年に設立されました。
全国にいる100人以上のインストラクターは、厳しいインストラクター試験に合格した技術が高い講師陣ばかりです。
全国にスクールがあり、産業利用を前提としたDPA独自のカリキュラムのもと講習を行っています。
DPAのスクールは全校が屋内施設を完備していますので、天候を気にせず講習を受けられます。
資格名 | 平均的な費用 | 講座内容 | 取得までの平均日数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ドローン操縦士回転翼3級 | 【受講料】 200,000円~300,000円 【技能認定料】 25,000円 【技能会員証発行手数料】 12,000円 【ライセンスカード追記・再発行手数料】 6,000円 |
ドローンを安全に飛ばす技術とドローンの仕組みや構造、 メンテナンス方法、航空法などについて学びます。 ・ドローンを安全に飛行させるために必要な基礎知識と基本技能 ・航空法 ・ドローンの構造や機能 ・ホバリング(左右移動、前後移動、前後方斜め移動) ・四角移動、円移動、4方向ホバリング ・左右、対面四角移動、進行方向四角移動 ・水平回旋、前・横・前方斜めから着陸、8の字飛行 |
2日間 |
・15歳以上であること ・視力が両眼で0.7以上且つ片目0.3以上であること(矯正可) ・赤色、青色、及び黄色の識別ができること ・10時間以上の飛行経験を有すること ・実用知識(学科)、技能(実技)試験に合格していること ・オンライン講座「安全運航管理基礎講座」を受講、修了していること |
ドローン操縦士回転翼3級インストラクター | 【受講料】 700,000円前後 【技能認定料】 25,000円 【技能会員証発行手数料】 12,000円 【ライセンスカード追記・再発行手数料】 6,000円 |
操縦方法だけでなく、機体の管理や安全な飛行に欠かせないドローンの知識、 航空法の知識などさまざまな知識や技能の習得が必要です。 ・ドローンでの撮影方法 ・各方向への四角移動 ・ドローンのメンテナンス方法 ・ドローンのバッテリーの交換方法 ・航空法の知識 ・水平での回旋飛行 ・産業用ドローンの操縦方法 ・斜め下降飛行 ・進行方向への四角移動 |
1日間(半日) |
・18歳以上であること ・視力が両眼で0.7以上且つ片目0.3以上であること(矯正可) ・赤色、青色、及び黄色の識別ができること ・ドローン操縦士回転翼3級を有すること ・50時間以上の飛行経験を有すること ・ドローン操縦士回転翼3級の実用知識(学科)、 技能(実技)試験に合格していることを 講習する際に必要な基礎知識を有すること ・ドローン操縦士回転翼3級の技能(実技)を講習するための 技能を有すること |
一般社団法人 日本ドローン協会(JDA)
一般社団法人 日本ドローン協会(JDA)は、「安全」「産業」「教育」「防災/減災」「エンタメ」の5つの柱をもとに活動しています。
ドローンを利用した新しい技術の開発、企業支援や教育を含めた社会貢献事業、ドローン安全運航のための環境づくりなど、ドローンの普及活動を支援しています。
民間資格を取得することで業務でのドローン活用での信頼性も増し、国家資格講習の際にはコストと時間の削減にもなります。
資格名 | 平均的な費用 | 講座内容 | 取得までの平均日数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
UAV1級操縦士証明証 | 88,000円 | ドローンを業務活用する上での 高度な知識と技術を習得します |
1日間 | UAV2級合格者が受講可能 |
UAV2級操縦士証明証 |
学科・実技…110,000円 実技のみ…88,000円 |
ドローンを業務活用する上での 高度な知識と技術を習得します |
学科・実技…2日間 実技のみ…1日間 |
基本は3級からの受講ですが、他団体の技能証明証取得しているので 2級から受講したいという方の場合は、 取得している証明証を提示していただき、 かつ技能講習会前にJDA講師による簡単な技能チェックをします。 そこでJDA3級レベルの実力があると判断した場合は、 3級からではなく2級からの受講が可能となります。 ただし学科に関しては、当協会の講習検定を受講して 合格してもらう必要があります |
UAV3級操縦者証明証 | 88,000円 | ドローンを業務活用する上での 高度な知識と技術を習得します |
2日間 | 初心者におすすめの講習です ・小学生は保護者同伴 ・中学生、高校生は保護者の同意書が必要 |
JDAドローン安全管理者証明証 |
一般…33,000円 JDA会員…27,500円 学生…16,500円 対面講座を希望の場合は44,000円になります |
ドローンを業務で活用する上で、 業務の安全性を高めるための知識を身につけます |
4時間 | 基本オンラインZoom講座で開催していますが、 スクールによっては対面講習も可能です |
JDAインストラクター証明証 | 165,000円 | 講師として日本ドローン協会で教えることができるように、 ドローンの高度な技術と知識を習得します |
2日間 | ・1級と安全管理者の合格者でマスター(以上)の推薦が必要 |
一般社団法人国際無人航空機協議会(IAU)
一般社団法人国際無人航空機協議会(IAU)は、最新の宇宙工学と豊富な経験に基づいて最先端のAIドローンの利活用やIOT化の推進を通じて広がる、さまざまなビジネスに関する情報及びサービスの提供をしている団体です。
「世界最先端のドローンおよびドローン講習づくり」をスローガンに、各種講習を行っています。
資格名 | 平均的な費用 | 講座内容 | 取得までの平均日数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
無人航空機操縦技能認証 | 約220,000円 | IAUまたは各スクールにお問い合わせください | IAUまたは各スクールにお問い合わせください |
・16歳以上 (未成年は親権者の同意書が必要) |
産業用無人航空機操縦技能認証 | IAUまたは各スクールにお問い合わせください | IAUまたは各スクールにお問い合わせください | IAUまたは各スクールにお問い合わせください |
・16歳以上 (未成年は親権者の同意書が必要) ・無人航空機操縦技能認証資格保有者 |
無人航空機安全運航管理責任者 | IAUまたは各スクールにお問い合わせください | IAUまたは各スクールにお問い合わせください | IAUまたは各スクールにお問い合わせください |
・18歳以上 ・無人航空機操縦技能認証資格保有者 |
ドローン検定(ドローン検定協会)
引用元:ドローン検定
ドローン検定(ドローン検定協会)が行う無人航空従事者試験は、無人航空機を取り扱う従事者の知識レベルを客観的に評価し、資質向上と周囲への理解を広めることを目的に全国で一斉に開催される試験です。
ドローン検定の特徴としては、実技講習はなくドローンの知識を身につけていただくための座学講習のみになります。
資格名 | 平均的な費用 | 講座内容 | 取得までの平均日数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ドローン検定1級 | 18,800円 | ドローンに関する基礎知識、物理学、工学、気象、専門知識、法令、基礎数学、電磁気学、流体力学、熱力学、無線工学、航法など | 1日間 | ・ドローン検定2級取得者が受講可能 |
ドローン検定2級 | 12,900円 | ドローンに関する基礎知識、物理学、工学、気象、 専門知識、法令、組織/制度/国際情勢、航空気象学、 GNSS、リスク/メディカルなど |
1日間 | ドローン検定3級保持者が受講可能 |
ドローン検定3級 | 6,600円 | ドローンに関する基礎知識、物理学、工学、 気象、専門知識、法令、力学、TEM/SRM/CRMなど |
1日間 | ・どなたでも受講できます |
ドローン検定4級 | 3,200円 | ドローンの用語、動作、物理学、工学、気象、 専門知識、法令、電波関連など基礎知識 |
1日間 | ・どなたでも受講できます |
JDC認定資格(日本ドローンコンソーシアム)
JDC認定資格(日本ドローンコンソーシアム)は、国内での製造や販売、日本の空を飛行する全てのドローンを包括できる組織を目指して設立された団体です。
2015年11月にパイロット養成スクールの認定をスタート、2017年8月に国土交通省の管理団体として認定されました。
基本的な操縦技能と安全運航管理に関する知識を習得するために、JDC認定のカリキュラムに沿って講習を行っています。
資格名 | 平均的な費用 | 講座内容 | 取得までの平均日数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
基本操縦コース | 【受講料】 200,000円~300,000円 【認定証発行手数料】 15,000円 【更新(2年ごと)】 33,000円 |
・ドローンの基礎構造と基本飛行技能 ・国交省の飛行申請に必要な基礎技能と 飛行時間訓練及び安全飛行計画の知識 ・危険回避のための電波や気象の知識 ・安全ガイドラインに基づく安全運用全般の知識 等 |
3日間 2~3名の場合は4日間 |
16歳以上であること |
自立飛行コース | JDCまたは各認定スクールにお問い合わせください | 高度な自立飛行や目視外飛行の訓練 自立飛行の設定方法を学ぶ |
JDCまたは各認定スクールにお問い合わせください | 特定の飛行スキルを習得したい方向け |
産業用マルチローター技能認定(農林水産航空協会)
引用元:一般社団法人 農林水産航空協会
産業用マルチローター技能認定(農林水産航空協会)は、農林水産業におけるドローンによる農薬散布の他、ドローンを業務に活用する事業の発展を目指して発足されました。
農薬散布等の特定の業務を行うために必要な、産業用マルチローター技能認定の講習を行っています。
農薬散布を行うには必ず資格が必要で、操縦の技能や知識だけでなく、農薬散布に関する知識も必要となってきます。
資格名 | 平均的な費用 | 講座内容 | 取得までの平均日数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
産業用マルチローター技能認定 | 【受講料】 180,000円~250,000円 【農林水産航空協会登録料】 16,500円 |
マルチローター及び散布装置の操作、 農林水産航空事業についての知識、 農薬や病害虫の知識、雑草防除、安全操作、 管理、法律・申請・報告 |
2~3日 |
・農薬散布の専門資格を取得したい方 ・農林水産航空協会の認定機を使用したい方 |
ドローンマスターズ協会(DMA)
引用元:Drone Masters Association/国土交通省登録管理団体
DMA認定資格が取得できるスクールは関東を中心に岐阜、兵庫、大阪、岡山、島根に開校しています。
飛行経験10時間以上を保証されるコースや、産業用のコースなどさまざまなコースがあり、自分に合うコースを選んで受講していただけます。
資格名 | 平均的な費用 | 講座内容 | 取得までの平均日数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ビギナーコース | 120,000円+税 | ドローンの基礎的な座学や 操縦技能を習得する初級コースです |
2日間 | 【取得可能技能認証名】 ビギナーコース修了証 【教習条件】 飛行時間10時間未満 |
アドバンスコース | 200,000円+税 | ドローンの標準的な座学や 操縦技能を習得する中級コースです。 標準的な飛行に加え、夜間、目視外、危険物輸送、 物件投下の飛行練習もします。 |
2日間 | 【取得可能技能認証名】 DMAドローンマスター3級(追記飛行形態あり) アドバンスコース修了証 【教習条件】 飛行時間10時間以上 ビギナーコース合格者 |
アドバンスライトコース(追加飛行形態なし) | 250,000円+税 | ドローンの標準的な座学や操縦技術を より短期間で習得する中級コースです |
3日間 | 【取得可能技能認証名】 DMAドローンマスター3級(追記飛行形態なし) アドバンスコース修了証 【教習条件】 飛行時間10時間未満 |
アドバンスコース(追加飛行形態のみ) | 70,000円+税 | 追加飛行形態のみを習得するコース | 1日間 | 【取得可能技能認証名】 DMAドローンマスター3級(追記飛行形態あり) 【教習条件】 アドバンスコース(追加飛行形態なし)合格者 |
プロコース | 450,000円+税 | ドローンの応用的な操縦技術を習得する上級コース。 中~大型などの様々な産業用ドローンを飛ばすための 操縦技術を習得する。 |
4日間 | 【取得可能技能認証名】 プロコース修了証 【教習条件】 アドバンスコース合格者 |
オートコース | 150,000円+税 | お問い合わせください | 2日間 | 【取得可能技能認証名】 DMAドローンマスター2級 オートコース修了証 【教習条件】 アドバンスコース合格者 |
アドバンスオートコース | お問い合わせください | お問い合わせください | お問い合わせください | 【取得可能技能認証名】 DMAドローンマスター準1級 アドバンスオートコース修了証 【教習条件】 オートコース合格者 |
プロオートコース | お問い合わせください | お問い合わせください | お問い合わせください | 【取得可能技能認証名】 DMAドローンマスター1級 プロオートコース修了証 【教習条件】 アドバンスオートコース合格者 |