
産業用ドローンとして発展目まぐるしいドローン、最近では趣味で活用する方も増えています。
ただ「ラジコンとドローンって違うの?」「定義の違いはなに?」と疑問を持ち、なかなか明確な理解に近づけていない方も多いようです。
ラジコンもドローンもコントローラーである「プロポ」を使用して操縦することから、違いが分かりにくいのかもしれません。
ラジコンとドローンは異なるものですから、こちらでは違いの特徴や定義や意味についてご紹介します。
目次
ラジコンは「ラジオコントロール(Radio Control)」の略でRCと表記される
ラジコンは略語です。
「ラジオコントロール(Radio Control)」が正式名称で、一般的にはラジコンと略した形で使う人が少なくありません。
また表記については「ラジコン」としたり「Radio Control」の頭文字を使って「RC」としたりします。
ラジコンとドローンの定義や意味とは
ラジコンの定義や意味
ラジオ=無線ということで、無線で操縦するものをラジコンとします。
1955年に玩具メーカーである増田屋コーポレーションが無線操縦ができる玩具に「ラジコン」と名前をつけて販売しました。
それは商標登録されており、「ラジコン」という名前で増田屋コーポレーションの許可なく販売はできません。
略語「RC」と呼んで販売している会社もあります。
ドローンの定義や意味
ドローンの定義の中にはラジコンも含まれます。
無人航空機をドローンと呼び、無線操縦で操縦をして機体を飛行させる機械をドローンと定義しているからです。
ラジコン以外にはヘリコプターもドローンのうちの一つです。
ヘリコプターもラジコンもドローンに含まれていることからも分かるように、それぞれを分けるための基準というものがないのが現状です。
ラジコンとドローンの違い
自動飛行機能の有無
ドローンはラジコンに比べると操縦しやすいといわれています。
理由はドローンには自律機能があり、ラジコンにはないからです。
これは操縦方法に違いがあるといっても過言ではない点です。
プロペラの回転の仕方
ラジコンにプロペラがある場合は大小2つであるのに対して、ドローンは一般的に4枚あります。
プロペラの数だけでなく、回転の仕方でラジコンとドローンの違いを導き出すことが可能です。
ラジコンは二つのプロペラが逆方向に回転してバランスを維持します。
ドローンの場合は、回転数の変化によって安定したホバリングを行ったり飛行移動したりできるのです。
プロペラが同じようについていても、数も回転の仕方も違うので確認してみましょう。
動力が異なる
ドローンもラジコンも飛行させる際には動力を必要とします。
モーター駆動で動くラジコンである一方、ポリマーバッテリーやリチウムバッテリーを使うドローンという具合です。
ラジコンはモーターを使っている玩具、ドローンはバッテリーが強化されて空撮や点検や測量などに使われているものだともいえます。
航空法で定められたラジコンとドローンの共通飛行ルール
日中飛行
こちらでご紹介するルールについては、該当する場合、国土交通省に許可申請して承認されると飛行できるものです。
許可申請をしなければ飛行できるルールであることを前提にご紹介します。
まずは日中での飛行が認められています。
日没後での飛行は視界も悪くなることから事故などのリスクが高まります。
目視での飛行
機体を目視しながら飛行させるルールがあります。
ラジコンもドローンもプロポを使って操縦します。
目視外飛行をする場合は、講習を受けたり許可を申請したりしなければなりません。
人や物との間は30m以上の間隔が必要
事故リスクなどの危険の面からも人や物との距離が必要です。
限りなく衝突するものがない場所での飛行が推奨されているのです。
30メートル以上の間隔をとって操縦しましょう。
お祭りやイベントなど人の上空を飛行させない
お祭りやイベントなどが開催されている場所での上空飛行は禁止されています。
空撮をしているドローンを見かけるかもしれませんが、それはきちんと許可申請をしているのです。
人がたくさん集まる場所で無暗に操縦すると大問題になります。
危険物を輸送させない
特にドローン業界は物流に注目されています。
危険物の輸送を一気にできるのは、こちらも許可を得ているから。
許可がない場合は、ラジコンでもドローンでも危険物を輸送させてはいけません。
物質を落下させない
輸送に関する内容ですが、掲げている物質を落下させるのもNGです。
物質投下は訓練が必要なもので、危険を伴う方法でもあります。
▼▼「2024年最新ドローンの規制(法律)7選【航空法・小型無人機等飛行禁止法・民法・電波法・道路交通法・都道府県、市町村条例・肖像権・個人情報の保護に関する法律】」▼▼
▼▼国土交通省「無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール▼▼
https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html