スマート農業で米作り!ドローン乾田直播・打込播種のメリットや活用事例
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スマート農業の活用が進みつつある近年、ドローンによる乾田直播や打込播種を取り入れている農家さんも増えています。

直接水田に種をまく直播で、コスト削減や農作業の省力化も実現されます。

スマート農業で米作りをするにあたり、ドローン乾田直播や打込播種を行うメリットや活用事例をご紹介していきます。

スマート農業で米作りは省力化への挑戦でもある

人手不足の問題に直面している農家にとって、スマート農業での米作りは人員削減やコスト低減など農作業の省力化を目指す取り組みでもあります。

近年、スマート農業に取り組まれている農家さんも増加し、ドローンで田んぼに直接種をまいていく直播栽培を取り入れている農家もあります。

乾田直播とは、水の入っていない田んぼに種をまき、苗立ちした後に水を入れる直播の方法です。

打込条播という、自動飛行ドローンで水田に直接種を打ち込んでいく栽培方法もあります。

育苗や田植えの省略により、稲作の大規模化や低コスト化、省力化にも繋がっているのです。

ドローン乾田直播のメリット

コストを抑える

乾いた田んぼに種子をまくことで、種子の酸欠対策が必要ありません。

種子コーティングが不要になるため、コーティングの手間が省け、資材のコストが削減できるのです。

作業時間が削減できて効率化

播種機はトラクタで牽引できるものを使用します。

大型トラクタと播種機を組み合わせれば、高速で田んぼに種をまくことができますので、大幅な時間短縮になり効率的に作業が行えます。

移植適期より播種適期の方が早い

苗を約12㎝ほどに成長させて田んぼに移植する方法に比べると、乾田直播のほうが移植するよりも早く3~5月に作業が行えます。

他の作業と被らないように、作業のスケジュールを立てやすいメリットがあります。

ドローン打込播種のメリット


引用元:農業×IT Solutions|オプティム

労力やコストの削減

自動飛行ドローンを使っての作業のため、人手が最低限で済み、人の手による植え付けやトラクタでの植え付けの手間が省けるので、労力やコスト削減に繋がります。

鳥害被害を軽減させる

射出機構で土に打ち込みながら播種するため、ドローンによる散播で課題となる鳥害被害を回避できます。

苗立ちを均一にできる

自動飛行ドローンによる均一に打ち込んでいくため、苗立ちが均一になるメリットがあります。

均一に成長していくため、育成後の管理も簡単になります。

播種時間が短い

10aの面積の播種時間は播種量5㎏で約15分です。

1バッテリーでいえば、30分で20aに播種が可能です。

トラクタや人の手での植え付けだと時間がかかるため、打込条播だと大幅な時間短縮になります。

湿田でも播種できる

どんな圃場にでも播種できるのが、ドローン打込条播のメリットです。

田植え機が沈んでしまう湿田でも作付けが安全で容易に行えます。

スマート農業・ドローン乾田直播・打込播種の活用事例

オプティムとの協業(石川県)


引用元:農業×IT Solutions|オプティム

石川県農林総合研究センターと株式会社オプティムの共同開発で、2018年~2021年にドローン水稲直播栽培に向けての開発、検証が行われました。

RTK測位等による飛行経路設定ができる自動飛行ドローンによる湛水直播栽培技術(条播)を開発し、さらに直播栽培で被害が大きい初期病害虫、雑草防除について、発生圃場のみ、もしくは発生地点のみ防除を行うピンポイント防除による省力化、低コスト、低農薬投入技術を開発されました。

直播に適した倒状に強い多収品種の導入効果の検証も行われました。

▼▼石川県農林総合研究センターと株式会社オプティムの水稲直播栽培の取り組みはこちら▼▼
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/h27kakushin/keiei/result/files/keiei_2020_result-k302-1-t01.pdf

(株)アグリシップによる水稲の湛水直播(新潟県燕市)


引用元:農業分野におけるドローン活用の事例|(株)アグリシップ・燕市(新潟県)

(株)アグリシップでは、20年以上前から水稲の湛水直播を行っています。

また、労働費の削減や作期の分散を図るために、2018年からはドローンによる直播も開始されました。

ドローン直播での収穫量は10aの圃場で約520㎏と直播機を用いた直播栽培と同量ですが、作業時間は直播機で10aを10分かかっていたのに対し、ドローンでの直播は10aを2分で終わらせることができ、時間が大幅に軽減された取組結果が出ています。

▼▼(株)アグリシップによる「農業分野におけるドローン活用事例」はこちら▼▼
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/attach/pdf/drone-7.pdf

いばらき県央地域連携中枢都市圏連携事業(茨城県水戸市・笠間市・茨城町)


引用元:水戸市

いばらき県央地域スマート農業推進協議会では、いばらき県央地域連携中枢都市圏連携事業として2024年5月に初めて水稲の直播実証実験を実施されました。

実証実験は水戸市・笠間市・茨城町の三ヶ所の圃場で行われています。

直播用にコーティング処理をした苗立ちの良い種子「リゾケア」をドローンで直播しました。

水稲直播した翌日にはドローンで除草剤散布も行っています。

▼▼「いばらき県央地域連携中枢都市圏連携事業」ドローンを活用した水稲直播実証実験はこちら▼▼
https://www.city.mito.lg.jp/page/73133.html

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