DJI Transmission徹底解説|モニターコンボとスタンダードコンボの違い・使い方・注意点まとめ

引用元:DJI Transmission - つながる、その先のビジョンへ - DJI

DJI Transmissionは、映像制作の現場でプロフェッショナルに選ばれる高品質なワイヤレス映像伝送システムです。

「モニターコンボ」と「スタンダードコンボ」の違いをはじめ、ペアリング方法や基本的な使い方、技適対応の有無、Vマウント対応、アクティベーション手順など、導入前に知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。

これからDJI Transmissionを導入したい方、すでに使用しているが使いこなせていない方に向けた、完全ガイドです。

DJI Transmissioのスペックと主な特徴

DJI Transmissioのスペックまとめ

DJI Transmissio

引用元:DJI Transmission - つながる、その先のビジョンへ - DJI

重量 DJI 映像トランスミッター:約350 g(アンテナ除く)
DJI 高輝度遠隔モニター:約727 g(アンテナ除く)
DJI 映像レシーバー:約350 g(アンテナ除く)
サイズ トランスミッター:127×87×26 mm
高輝度モニター:213×135×51 mm
レシーバー:127×87×26 mm
動作周波数 トランスミッター+モニター
非DFS:2.400〜2.484 GHz / 5.150〜5.250 GHz / 5.725〜5.850 GHz
DFS:5.250〜5.350 GHz / 5.470〜5.600 GHz / 5.650〜5.725 GHz

トランスミッター+レシーバー
非DFS:2.400〜2.4835 GHz / 5.150〜5.250 GHz / 5.725〜5.850 GHz
DFS:5.250〜5.350 GHz / 5.470〜5.725 GHz
※日本では5.8GHz帯は使用不可

伝送電力(EIRP) 2.4GHz帯:FCC: <33dBm / 日本: <20dBm
5.1GHz帯:FCC: <23〜30dBm / 日本: <23dBm
5.8GHz帯:FCC: <33dBm / 日本: 使用不可
最大帯域幅 / ビットレート 最大帯域幅:40 MHz
最大ビットレート:40 Mbps
消費電力 / 電源 トランスミッター:11W / レシーバー:9W
電源電圧:6〜18V
動作時間(WB37使用時) トランスミッター:約3時間40分
モニター:約2時間
レシーバー:約3時間50分
入出力フォーマット 入力(トランスミッター)
1080p:23.98〜60fps / 720p:50・59.94・60fps

出力(モニター/レシーバー)
同上(モニターは一部制限あり)

音声フォーマット 入力:SDI/HDMI(エンベデッド)
出力:PCM
伝送方式 / 遅延 O3 Pro / 映像伝送遅延:70ms(1080p/60fps時)
動画コーデック / 伝送距離 H.264 / 最大6km(FCC)・4km(日本)
動作温度 -10℃〜45℃(WB37使用時は0℃以上推奨)
ミラーリング対応カメラ Sony:ZV1/A7シリーズ/FX3/A6600/A6400 など(HDMI機器制御対応モデル)

プロ向け用途が多彩

プロ向け用途が多彩

引用元:DJI Transmission - つながる、その先のビジョンへ - DJI

DJI Transmissionは、映画やCM、テレビ制作などのプロフェッショナルな現場での使用を前提に設計されています。

その用途は非常に多岐にわたります。

映像トランスミッターと高輝度遠隔モニター、あるいは映像レシーバーを組み合わせることで、ディレクターやフォーカスプラーが撮影中の映像をリアルタイムで高精細に確認することが可能です。

また、DJI Ronin 4DやDJI RSシリーズと組み合わせると、ジンバル操作をしながら遠隔モニタリングを行えます。

現場の役割に応じたカスタマイズが可能な点は、他の映像伝送システムにはない大きなメリットだといえます。

圧倒的な飛距離と安定した信号や干渉対策

圧倒的な飛距離と安定した信号や干渉対策

引用元:DJI Transmission - つながる、その先のビジョンへ - DJI

最大6km(日本では最大4km)の長距離伝送に対応し、現場が広くても安心です。

DJI独自の「O3 Pro」技術により、複数周波数帯を自動で切り替え、安定した映像伝送を実現しています。

40Mbpsの高ビットレート&70msの低遅延で、映像の乱れや遅れを最小限に抑えます。

モニターコンボとスタンダードコンボの違い

モニターコンボとスタンダードコンボの違い

引用元:DJI Transmission - つながる、その先のビジョンへ - DJI

DJI Transmissionシリーズの「モニターコンボ」と「スタンダードコンボ」は、それぞれ異なる特長を持ったパッケージです。

モニターコンボは映像伝送とモニタリングに特化した高機能セット、一方でスタンダードコンボは幅広い撮影ニーズに対応するアクセサリー重視のセットとなっています。

モニターコンボの特徴

モニターコンボの特徴

引用元:DJI Transmissionを購入 - DJIストア

モニターコンボには、DJI 映像トランスミッターと高輝度遠隔モニターが同梱されています。

レシーバー・モニター・録画機能が一体化されたオールインワン設計です。

追加アクセサリーを購入しなくても、すぐに高効率なチーム撮影をスタートできます。

7インチの広色域タッチディスプレイは1500ニトの高輝度を誇り、1080p/60fps(H.264)での独立録画・再生にも対応しています。

撮影サポート機能も充実しており、セーフティゾーン、フレームガイド、ゼブラ、フォルスカラー、ピーキング、ウェーブフォームなどが使用可能です。

さらに、2タップでズーム操作、カラーキャリブレーションや3D LUTの読み込みにも対応しており、構図・露出・フォーカスを正確に調整できます。

加えて、ジャイロセンサーを内蔵しているため、追加のアクセサリーなしでRonin 2やRS 3 Proのモーションコントロールが可能。

車載撮影やジブを使ったダイナミックなカメラワークにも対応し、複雑なシーンでの活躍が期待できます。

スタンダードコンボの特徴

>スタンダードコンボの特徴

引用元:DJI Transmissionを購入 - DJIストア

スタンダードコンボには、DJI 映像トランスミッターと映像レシーバーが含まれています。

DJI Transmissionの特長である長距離・低遅延の映像伝送性能はそのままに、今回新たにメタデータの伝送にも対応しています。

ARRIやREDといった主要なシネマカメラと連携すれば、ファイル名、タイムコード、録画トリガー、カメラ設定、レンズ情報といった詳細なメタデータをリアルタイムで伝送可能。

これにより、ディレクターやDITなど、撮影現場の各担当者が正確な情報を即時に共有でき、ポストプロダクションまでの作業効率を大幅に向上させます。

DJI Transmissioのセットアップとペアリング方法

引用元:DJI Transmission - つながる、その先のビジョンへ - DJI

初期設定・アクティビティ手順

DJI Transmissionを初めて使用する際には、製品のアクティベーション(認証)が必要です。

初期設定・アクティビティ手順
  • DJI高輝度遠隔モニターまたはDJIレシーバーの電源を入れる
  • Wi-FiまたはUSB経由でDJIアカウントにログイン
  • 画面の案内に従ってアクティベーションを完了
  • アクティベーション後は、最新ファームウェアが利用可能な場合、アップデートの案内が表示されるので、必要に応じて実行しましょう。

    送信機と受信機のペアリング方法

    送信機とモニターやレシーバーを接続するには、ペアリング操作が必要です。

    基本のペアリング手順
  • 両方の機器の電源をオン
  • モニター(またはレシーバー)のメニューから【リンク設定】→【ペアリング】を選択
  • 送信機のメニューでも【ペアリング】を選択
  • 双方が検出し合い、自動的にリンク完了

    LEDが緑色点灯になれば、正常にリンクされています。

    干渉が多い場所では、周波数の手動設定を行うと安定しやすくなります。

    映像入力設定

    DJI 映像トランスミッターは、HDMIとSDIの両方に対応しています。

    接続するカメラの出力形式に合わせて入力設定を確認しましょう。

    映像入力設定の流れ
  • カメラと送信機をHDMIまたはSDIケーブルで接続
  • トランスミッターの画面で、接続端子が正しく認識されているか確認
  • 必要に応じて映像形式(解像度・フレームレート)を設定
  • モニターまたはレシーバー側で、映像が受信・表示されているかチェックしてください。

    入力信号に対応していない場合、映像が表示されないので、カメラの出力設定も再確認しましょう。

    DJI TransmissioのVマウント運用について

    長時間の屋外撮影や移動撮影などシビアな撮影条件でも、柔軟な電源運用を可能にしたい方はVマウント運用が気になるでしょう。

    DJI 高輝度遠隔モニターについては、サードパーティ製のVマウントバッテリー用アダプタープレートを使えば、Vマウントバッテリーで駆動できます。

    DJI Transmissioの技適と電波法について

    DJI Transmissionを日本国内で使用する場合、製品が電波法に適合しているかどうかを確認することが重要です。

    特に、技適マークが付いているかを必ずチェックしましょう。

    使用される周波数帯には、2.4GHz帯や5.8GHz帯がありますが、5.8GHz帯の一部は免許がなければ使用できない周波数も含まれています。

    安全かつ合法に使用するためには、製品の技適マークを確認した上で、総務省の電波利用ホームページにある「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」から機種名で検索し、適合状況を確認してください。

    フリマアプリや海外での購入品には技適マークがない場合があるので注意しましょう。

    DJI公式ストアでの価格をご紹介します。

    スタンダードコンボもモニターコンボもそれぞれ317,460円です。

    Amazonでも同様の金額で販売しています。

    また弊社ではDJI Transmissioについて、お見積もりやご相談なども可能ですのでお気軽にご連絡頂ければと思います。(最安値を目指させて頂きます!)

     

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