
様々な分野で可能性を広げているドローンの歴史についてご紹介します。
ドローンの発明国はどこなのか、いつから歴史は始まったのかを知っていれば、現在の活躍に繋がります。
日本でのドローンの発明者や歴史にもスポットを充てましょう。
なぜ流行ったのか、名前の由来、現在の活用、今後のドローン事業についてもご説明します。
目次
ドローンの歴史について
ドローンが開発された経緯・理由
ドローンを世界で初めて開発したのは、公開されていません。
それは、軍事機密に守られているからです。
今でこそ、ドローンといえば、人材不足を解消させるためだったり、災害対策などに役立てたり、物流を発展させるなど良いイメージを持っています。
しかし、ドローンが開発されたのは、第二次世界大戦中で爆弾を搭載することで敵機に衝突させることを目的としていていました。
その当時は、実用はされなかったものの、現代の戦争でドローンは残念ながらその役割を果たしているようです。
第二次世界大戦でドローンによる攻撃が実用化されていたならば、より被害は大きなものになっていたかもしれません。
このように戦争に使用されるドローンを開発していた経緯を守るために、開発者は非公開となっているのです。
軍事目的で開発・発明国
上記で述べたように、最初は軍事目的で開発をされていました。
発明国はイギリスとアメリカだといわれています。
まず世界で初めてドローンの飛行に成功したのはイギリスで1935年のことです。
1940年代にはアメリカも開発が成功し、飛行させています。
兵器として活用したり、「ターゲット・ドローン」と呼ばれ、地上から敵の飛行機を打ち落とすための練習標的にすることもありました。
アメリカでは、ドローンから魚雷を投下する、無人偵察機として飛行させるなどが行われ、小型化や高性能化の実現が進みます。
攻撃機としても使用されるようにもなり、今行われている攻撃の1/3をドローンにするとアメリカ軍は公言しています。
産業用ドローンの広がり
今でも軍事目的でドローンは残念ながら使用されている一方で、産業用ドローンの広がりに繋がっています。
1980年代になると、民間を通してドローン分野は発展し、活用されていきます。
実は、以下でもお伝えしますが、民間での産業ドローンに一役かっているのは日本です。
小型化、低価格化が進むと同時に農薬散布などに役立てられる開発が進み、現代にも伝わっています。
産業用ドローンがどんどんと浸透していく中、マルチコプターが登場します。
「ドローン」と聞いて頭に思い浮かぶものが、マルチコプターです。
小型で軽量化されており、複数のプロペラが高速回転をしながら飛ぶドローン。
点検や測量、空撮、災害対策、物流などに発展を遂げています。
娯楽やスポーツでドローンを活用
違う角度からみると、娯楽やスポーツでもドローンは注目されています。
2010年にフランスのParrot社が開発発売した「AR Drone」がきっかけだとされています。
FPVドローンの先駆けで、空撮映像をリアルタイムでスマホなどで見られるようになりました。
目視外での飛行という画期的なドローンによって、最近では世界大会まで行われています。
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ドローンレースやドローンサッカーなどのスポーツも発展し、ドローンを自動制御することでショーを開催する機会も増えています。
数百から数千のドローンを夜空に飛行させ、様々なイラストや企業ロゴ、QRコードなどを移しだす新しいエンターテイメントです。
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ドローンはなぜ流行った?
軍事目的で開発が始まったドローンは、今では身近な存在になり、私たちの生活を支えています。
ドローンが流行ったのは、低価格化や軽量化などの進化は大きいでしょう。
産業用ドローンはまだまだ高額ではありますが、徐々に価格は落ち着いてくるといわれています。
空撮を行ったり、ホビーとして飛ばしたりするドローンは数千円で手に入るものがあり、一般人でも容易に始められます。
テレビや映画をみていると美しい景色が映し出されることがあります。
飛ぶ鳥の目線での映像はほぼドローンによる撮影だといっても過言ではありません。
そんな映像をプロではなくても、空撮を行えるドローンが手元にあり、きちんと登録や申請を行えば撮影が可能です。
趣味としてドローンを活用している方もいます。
また、安全性についても開発は進んでおり、流行る理由の一つだといわれています。
ドローンの名前の由来
「ドローン」という名前の由来には2つの説があります。
一つは、蜂の羽の音に似ているという理由です。
「ブーン」という大きな音からだといわれています。
もう一つは、第二次世界大戦のイギリスの訓練機の愛称が「クイーンビー」、女王蜂というもの。
どちらも「蜂」が関係しているようです。
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日本でのドローン開発者・企業や歴史について
1934年に「低翼単葉ロボット機」を発明した大河原碌碌
日本での開発は1934年となります。
実は詳しく分かっていない点が多いようです。
大河原碌碌という発明家が「低翼単葉ロボット機」を開発していますが、その後の活用についてはハッキリと分かっていません。
1987年に「農薬散布用のドローン」を開発したヤマハ発動機
引用元:ヤマハ発動機株式会社
ヤマハ発動機が開発したのは「農薬散布用のドローン」で、それまでの世界では軍事目的ドローンだったのか、産業用ドローンとして注目を浴びました。
世界で初めての産業用ドローンとしては開発、そして販売です。
現在のドローンの活用について
スマート農業
すでに農林水産省が推しているスマート農業はドローンを活用しています。
農業分野における課題をクリアするために、ドローンを活用しています。
農業と先端技術をあわせてスマート農業と呼んでいます。
ロボットやAI、IoTなどを活用し、作業の効率化や情報共有の簡易化、データ利用、人材不足にもアプローチしているのです。
▼▼「スマート農業の展開について - 総務省(PDF)」詳しくはコチラ▼▼
https://www.soumu.go.jp/main_content/000775128.pdf
ドローンショーなどのエンターテイメント
日本でも各地でドローンショーが開催されています。
ドローン機にLEDライトを搭載し、数百機から数千機を自動操縦させて夜空にイラストやロゴなどを演出します。
花火に変わる、また花火とコラボレーションするなど大注目の新しいエンターテイメントです。
室内でもドローンショーが出来ますので、個人で依頼するケースも増えているようです。
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▼▼「ドローンショーを依頼できる会社まとめ【仕組みや費用相場も紹介!】」詳しくはコチラ▼▼
物流業界
物流業界でもドローンは活躍を始めています。
しかし、まだまだ課題はあり、それを今後のドローンの活躍によって埋めていこうという働きがあります。
ドライバー不足であったり、配達だけでなく再配達の増加、交通渋滞による遅れなど。
ドローンによる導入実験は各地で行われていて、実証化に向けて動いています。
規制がまだ厳しくありますが、法整備や技術の進化によって、物流業界の課題をクリアにしていく動きです。
災害などの支援
自然災害、人災の際にもドローンは飛行されています。
飛行機やヘリコプターに比べると迅速な動きが期待でき、狭い場所での離着陸が可能ですから、空港の手配をするなどの手間がありません。
出動までに時間がかからないのは、人災救命や被害の拡大に大きな効果があります。
物資などを届けることも出来ますし、情報収集をすぐに行うことで、次の救援に繋げられるのです。
今後のドローン事業はどうなる?
引用元:インプレス総合研究所
ドローン事業の今後はますますの発展が見込まれています。
2021年のドローンビジネス市場規模は2,308億円だったようですが、2027年の見通しは7,933億円だといわれています。
日本で期待されているのは、空撮や配送によるドローンビジネスです。
配送に関しては大手企業が協力しながら、実証実験を繰り返しています。
また、空撮についてはこれまで撮影が出来なかった場所からの映像や、高速移動するドローンからの新鮮な映像が届くかもしれません。
すでに映像制作ビジネスにおいては、ドローンなくして進められないといわれています。