「ドローンは風に弱いといわれているけど風速は何メートルまで飛ばせるのだろう」と疑問を抱えている方、国土交通省はきちんとルールを定めています。
ドローン飛行の風速制限は5m/s以上で禁止されています。
国土交通省に定められている風速制限について詳しく、またドローンを飛ばすのに最適な環境を解説いたします。
また、風に流されない風邪に強い耐風性を備えたドローンもご紹介しましょう。
目次
ドローンを飛ばす時の国土交通省に定められている風速制限
ドローンを飛行させてもいい条件というのはいくつもあります。
風速制限もその条件の一つで、国土交通省の「無人航空機マニュアル」に記載されています。
基本的な体制としては、風速5m/s以上ある場合は飛行は禁止されています。
風速5m/s以上になると、木々の葉や幹が常に揺れているくらいの状態です。
重量が軽い機体ならば簡単に操縦は出来なくなりますし、重いドローンでも突風によって操縦不可能になりかねません。
地上よりもドローンが飛行している空中の方が風速がはやいこともあります。
▼▼国土交通省「無人航空機飛行マニュアル」▼▼
https://www.mlit.go.jp/common/001218180.pdf
ドローンを飛ばすのに最適な環境
風速制限以下
ドローンの機体はそもそも風に弱いといわれています。
そのため、操縦者は常に風の速さや向きなどに関心を払っています。
おおむね風速5m/s以下を守っていれば、ドローンを飛ばすのに最適な環境だといえます。
降雨や降雪がない
風と併せて水分にも弱いのがドローンです。
降雨、降雪の状態での飛行はとても危険です。
最近は防水ドローンも開発販売されていますが、防水機能がない場合は注意深く天気予報を確認しなければなりません。
▼▼「【2024年最新】防水ドローンおすすめ3選!DJIで防水ドローンはある?!雨対策で安心安全!▼▼
雷が発生していない
雷が発生している際のドローン飛行もとても危険です。
突風と同じように避けることが出来ませんので、天気予報を確認して、雷の危険があるのならば事前に中止するべきです。
安全を優先して考えなければなりません。
日の出から日の入りの時間
ドローンを安全に飛行させる最適な環境は「明るさ」も大切です。
日の入りからは視野が暗くなり、周囲の危険に気づきにくくなります。
基本的には、日の出から日に入りの時間帯を選んでドローンを飛ばしましょう。
夜間での飛行は、事前に許可申請が必要です。
現場で風速を計測するために
風速によっては危険があると分かれば、その時の風速が気になります。
ドローンを飛行させる現場の風速を図る方法があります。
ドローン機の購入とあわせて手に入れる方も多いのが風速計です。
風速計を手に持って頭上で本体を振るだけで風速をはかることが出来ます。
おすすめの風速計もご紹介します。
「TOPTES」製の「TS-301」です。
画面が大きく見やすく、分速フィート (ft/m)、秒速フィート (ft/s)、マイル毎時 (mph)、ノット (knots)、キロメートル毎時 (km/h)、秒速メートル (m/s)の6つの単位ではかれます。
風に強い耐風性のあるドローン
【DJI】Mini 2(59,400円)
引用元:Support for DJI Mini 2 - DJI
DJI製品であるMini2の耐風性が高いと話題です。
風速29~38km/hでも耐えられるといわれています。
突風が吹きやすくて不安がある海岸や山間の場所での飛行ならば、これだけの耐風性は安心して飛行させる理由になりそうです。
離陸重量 | 199g |
---|---|
サイズ | 折りたたんだ状態:138×81×57 mm (L×W×H) 展開時:159×202×55 mm (L×W×H) 展開時(プロペラあり):245×289×55 mm (L×W×H) |
対角寸法 | 213mm |
最大航続距離 | 8.9 km |
最大速度(海抜に接近、無風) | 16 m/s(Sモード) 10 m/s(Nモード) 6 m/s(Cモード) |
最大風圧抵抗 | 8.5-10.5 m/s(スケール 5) |
【Sony】Airpeak S1(推定1,000,000円)
引用元:Airpeak S1 | ドローン Airpeak | ソニー
飛行制御は独自開発しているSonyは、最大20m/sの耐風性能を備えたドローンを販売しています。
また、飛行している時の突風耐性は15m/sを達成しています。
地上に比べると上空の風は不規則ですから、上記の耐風性は頼りになります。
外形寸法 | 機体のみ:約526.8mm(高さ) x 591.9mm(幅) x 511.8mm(奥行) RTKキット(別売)取付時:約537.7mm(高さ) x 591.9mm(幅) x 511.8mm(奥行) ※ 着陸時、プロペラは除く。ランディングギア上昇状態:約1,010.9mm(幅) |
---|---|
対角寸法 | 約644.6mm(モーター対角、プロペラは除く) |
機体重量 | 機体のみ:約3.1kg RTKキット(別売)取付時:約3.4kg (バッテリーパックは除く) |
最大積載可能質量 | 約2.5kg |
最大風圧抵抗 | 20m/s(ペイロード無し時) |
飛行時突風耐性 | 15m/s(a7SIII+SEL24F14GM搭載時) |
【Skydio】Skydio 2+(約150,000円)
Skydio 2+は約11.18m/秒の耐風性能を有しています。
屋外用ドローンポートを使用すれば、風速7.5m/s未満でも離発着する運用が求められているそうです。
飛行時間 | 27分 |
---|---|
最大速度 | 58km(36mph) |
カメラ | 4K 1,200万画素 |
サイズ | 229×274×126 |
重量 | 800g |
最大風速抵抗 | 約10メートル |
【株式会社サイバネテック】Parrot ANAFI Ai(545,000円)
引用元:Parrot ANAFI Ai | 株式会社サイバネテック | CYBERNETECH
4G / LTEに対応したAI搭載の最新型産業用ドローンです。
耐風性能は12.7m / s(45km / h)と発表されています。
モーターやプロペラの制御の最適化、そして高効率バッテリーによって、無風状態14m/sのスピードで22.5km飛行します。
展開サイズ | 320x440x118mm |
---|---|
折りたたみサイズ | 304x130x118mm |
重量 | 898g |
最大速度 | 前方17m / s 〜 後方および横方向16 m / s |
耐風性 | 12.7m/s |
飛行時間 | 32分 |