
2024年7月24日から26日にかけて東京ビッグサイトで開催された国際ドローン展2024に参加してきたのでレポートを作成しました!
このイベントはドローン技術と無人システムの最新の進歩を展示する大規模な展示会で、多くの業界関係者が集まりました。
国際ドローン展では、ドローンの能力を示すデモンストレーションが行われたり、研究開発、持続可能性に関するセッションも実施。
またビジネスソリューションに関する実践的な情報も提供されました。このイベントは、B2B(企業間取引)およびB2G(企業と政府間取引)のネットワーキングの場として理想的であり、新しい市場機会を探索するための絶好の機会でした!
最新のドローン技術に触れるだけでなく、専門家やドローン業界の方と交流する機会を持ち、業界の最新トレンドについての洞察を得ることができました。
全体として、国際ドローン展2024はドローン技術の未来とそのさまざまな分野での応用について貴重な洞察を提供するイベントと感じました!
※国際ドローン展内は撮影禁止だったので、各社様パンフレットなどを頂き、そちらを見出し画像としてます。
国際ドローン展2024公式サイトはコチラ→https://mente.jma.or.jp/structure/drone.html
目次
- 1 株式会社インプレス様のブースではドローンジャーナル特別編集号を頂きました!
- 2 株式会社土と野菜様のブースでは石膏ボード×土壌改良についてお話を聞けました!
- 3 ReAMo名古屋工業大学コンソーシアム様のブースでは低視程環境の定量化のお話と環境模擬装置を見させて頂きました!
- 4 株式会社FullDepth様のブースでは水中ドローンのお話を聞かせて頂きました!
- 5 Casley Deep Innovations株式会社様のブースではドローン映像にも対応したリアルタイム映像伝送システム「DiCaster(ディキャスター)」のお話を聞かせて頂きました!
- 6 株式会社Autonomyホールディングス様のブースではワイヤレス給電型ドローン「Surveyor-Ⅱ」のお話を聞かさせて頂きました!
- 7 株式会社ECR様のブースではインフラメンテナンス噴射装置搭載ドローン「飛燕」のお話を聞かせて頂きました!
- 8 協栄産業株式会社様のブースではドローン運搬サービスのお話や新商品の裸視3Dディスプレイのお話を聞かせて頂きました!
- 9 YellowScan(イエロースキャンジャパン)様のブースでは水深用UAVグリーンレーザーシステム「Navigator」のお話を聞かせて頂きました!
- 10 株式会社ACSL様のブースでは国産ドローンSOTEN(蒼天)のデモンストレーションを拝見、第一種型式認証機体PF2-VIO・PF2-SV、第一種型式認証申告中機体PF4-CAT3を拝見させて頂きました!
- 11 株式会社J‐inSPACE様のブースでは雨天飛行可能な「ULTRA SPIRIT」のお話を聞かせて頂きました!
- 12 Liberaware様のブースでは超狭小空間用点検ドローン「IBIS2」が実際に飛んでいるデモンストレーションを拝見させて頂きました!
- 13 国際ドローン展2024(ビッグサイト)に口コミ・評判
- 14 国際ドローン展2024年まとめ
- 15 他ドローン関連の展示会はコチラ
株式会社インプレス様のブースではドローンジャーナル特別編集号を頂きました!
特別号のドローンジャーナルの内容自体は帰宅してから読まさせていただいたのですが、ドローン点検のメリットや乗り遅れないための基礎知識、話題の導入実績200社以上の小型点検ドローン「IBIS2」の情報、そしてレベル3.5飛行の要点、ドローンの型式認証の検査要領と認証取得が難しい理由や認証までのフロー図などとても為になる事が記載されていました。
当サイトでも「ドローンの型式認証機体一覧」の記事でも記載していますが、認証済み、申告中機体など、今後の型式認証を申告している企業の動向などにも注目です。
株式会社土と野菜様のブースでは石膏ボード×土壌改良についてお話を聞けました!
「次の世代に持続可能な農業をつないでいく」をビジョンとする株式会社土と野菜さまのブースでは石膏ボードを粉砕し水稲農業や畑の土壌改良素材として循環させる事ができるという、とても興味深いお話を聞かさせて頂きました。
スマート農業企画開発もしている企業様でJDC(ドローンでの生育管理)も得意としているそうで、今回の国際ドローン展に出展されたそうです。
ReAMo名古屋工業大学コンソーシアム様のブースでは低視程環境の定量化のお話と環境模擬装置を見させて頂きました!
ReAMo名古屋工業大学コンソーシアム様は展示ブースで「制約環境下におけるドローンの性能評価法の研究開発」についてパネルや動画を用いて紹介していました。
ReAMo名古屋工業大学コンソーシアムは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト(通称:ReAMoプロジェクト)」 において「ドローンの性能評価手法の開発/制約環境下におけるドローンの性能評価法の研究開発」に係る委託事業を実施しています。
特に興味深いお話だったのが、低視程環境の定量化のお話。今までドローンを視界の悪い場所(煙や霧などを想定していると思います)での定式化(手順や法則をある決まった方式に落とし込むこと。 定式に当てはめること。)が無かったため、数値ベースでのデータ化、それに付随する環境模擬装置を開発しているそうです。
まだまだ新しい分野のドローンでさまざまな部分で感覚値ではなく数値化をしっかりとしていく事は大切なことだと改めて思いました。
また2024年9月12日(木)13時~16時で新潟工科大学にて意見交換会(制約環境下におけるドローンの性能評価法の研究開発)も行うそうです。
株式会社FullDepth様のブースでは水中ドローンのお話を聞かせて頂きました!
株式会社FullDepthさまは日本初の水中ドローンメーカーであり2014年に設立されたそうです。
筑波大学発のベンチャー企業として、主に産業用水中ドローンの開発・製造および関連するロボットサービスを提供しているそうです。
国際ドローン展では、新型の国産産業用水中ドローン「DiveUnit KAI」「DiveUnit 300 Lite」「DiveUnit HAYATE」を販売していて、DiveUnit HAYATEの形がなぜ流線形のような水中ドローンでないのかの理由(さまざまな機器などを搭載する為)を丁寧に教えて頂きました。
水中での調査や点検、ダム、港湾、海底ケーブルなどのインフラ、水産業、深海調査などさまざまな分野で活躍が機体できる水中ドローンは世界でももっと注目されていく分野だと思いました。
Casley Deep Innovations株式会社様のブースではドローン映像にも対応したリアルタイム映像伝送システム「DiCaster(ディキャスター)」のお話を聞かせて頂きました!
Casley Deep Innovations(キャスレーディープイノベーションズ)株式会社さまが提供する「DiCaster(ディキャスター)」は、ドローン映像のリアルタイム伝送システムだそうです。
このシステムは、災害時や山間部などインターネット接続が難しい環境でも、衛星通信や秘密分散通信を組み合わせて映像と位置情報をリアルタイムで伝送することが可能だそう。
「DiCaster」は、特に迅速かつ安全な救命活動を支援するために設計されており、地方自治体や消防署などで導入が進んでいるそうです。
株式会社Autonomyホールディングス様のブースではワイヤレス給電型ドローン「Surveyor-Ⅱ」のお話を聞かさせて頂きました!
株式会社Autonomyホールディングス様のワイヤレス給電型ドローン「Surveyor-Ⅱ」のお話を詳しく聞かさせて頂きました。
「Surveyor-Ⅱ」はドローンのバッテリーを着陸するだけで自動給電(充電)可能となり、従来の人によるバッテリー交換作業を無くしたり、大型の自動給電装置の導入が不要となり、ドローンの周辺監視や鳥獣外害対策など様々な用途の自動運行を更に支えることができるシステムだそうです。
他社のワイヤレス給電型ドローンは、給電ポートにピッタリ着陸させないと充電が開始されず人の手などで充電できる位置に移動させたりする必要があるそうですが、株式会社Autonomyホールディングスさんの「Surveyor-Ⅱ」は半径150mm範囲内の軸ズレなら問題なく充電が開始されるそうなので、とても便利で役立つ機能だと思いました。
他にも産業用クワッドコプタードローン「Surveyor-Ⅰ」LiDAR搭載型クワッドコプタードローン「Surveyor-Ⅰ」有線給電クワッドコプタードローン「Surveyor-Ⅲ」富士フイルムGFX100SⅡ搭載(1億画素)点検用ドローン「Surveyor-Ⅳ」小型空撮クワッドコプタードローン「surveyor-Ⅴ」大型50kgペイロードヘキサコプタードローン「surveyor-X」外壁点検向け画像解析・レポート生成システム(自動解析・自動生成システム)なども展示されており、業界トップクラスの制御性能を有する自社開発オートパイロット搭載ドローンの展示で得bン強になりました。
株式会社ECR様のブースではインフラメンテナンス噴射装置搭載ドローン「飛燕」のお話を聞かせて頂きました!
株式会社ECRの「飛燕(ヒエン)」は、インフラメンテナンス材噴射装置を搭載したドローンです。
このドローンは、特に壁面補修を容易にするために設計されており、大容量の液剤タンクを備えています。これにより、高所や危険な場所でのメンテナンス作業を効率的かつ安全に実施することが可能だそうです。
噴射する薬剤などは、ある程度の粘度のものなら搭載&噴射ができ、噴射範囲、噴射量などもノズルアタッチメントで調整が可能だそうです。
煙突の上など高所で少し塗装が剝がれているけど足場を組んで補修するとなると費用がかさむ…、といった状況でも株式会社ECRさんの飛燕なら足場を組むような大きな費用にはならない、そして短期間で補修ができるなど、メリットだらけの凄いドローンだと思いました。
協栄産業株式会社様のブースではドローン運搬サービスのお話や新商品の裸視3Dディスプレイのお話を聞かせて頂きました!
協栄産業株式会社さんのドローン運搬サービスは、特に過疎地や山岳、災害地域への物資や資材の運搬を目的としているそうです。
このサービスは、最大積載量40kgを誇る業界トップクラスのドローンを使用し、飛行距離は最大3km(積載40kg時)です。運搬物としては、物資、資材、工具、塗料缶などが含まれるそう。
サービスの特徴として、運搬ドローンの販売やカスタムフックなどの治具の開発・製造も行っており、全国各地での作業に対応しています。運行にはパイロット2名と安全管理者が付き、安全かつ効率的な運搬を実現しているそうで、とても素晴らしいサービスだと思いました。
ドローンではないのですが裸視3Dディスプレイという、映像変換AIにより2Dの画像から3D映像コンテンツへ変換して裸眼で3Dが画面前に浮き上がるディスプレイはとても興味深かったです!目の前にあるのにつかめそうでつかめない感覚が凄い!もうすぐ発売予定だそうなのでさまざまな分野での活用が期待されます!
またブースではスタッフさんがトビタインというキャラクターのシールもくれました!ありがとうございます!
YellowScanさまの「Navigator」は、水深測定用のUAV(無人航空機)向けグリーンレーザーシステムだそうです。
このシステムは、海岸線や河川、川や池などの水域の詳細な地形測定を目的として設計されています。
一つのボタン操作で水面と水中の地形をマッピングする画期的な水中測量LiDARシステムなので、とても興味深かったです。
株式会社ACSL様のブースでは国産ドローンSOTEN(蒼天)のデモンストレーションを拝見、第一種型式認証機体PF2-VIO・PF2-SV、第一種型式認証申告中機体PF4-CAT3を拝見させて頂きました!
当サイトのドローンの型式認証機体(第一種・第二種)一覧の記事でも紹介してる株式会社ACSL様のブースでは国産ドローンSOTEN(蒼天)のデモンストレーションとPF2-VIO・PF2-SV、第一種型式認証申告中機体PF4-CAT3を拝見させて頂きました!
PF4はPF2の後継機として、さらに強化された物流専用機体で日本郵便との共同開発により実際の物流業務を考慮した設計がされているそうです。
またPF2に比べて積載量と飛行距離が大幅に向上しているようですが具体的な数値は公開されていません。
第一種型式認証の申請を行った、新型の物流専用機体「PF4-CAT3」を展示やプレゼンテーションで機体の詳細やレベル4初飛行についての紹介もとても勉強になりました。
またSOTENで開発したセキュアなシステムを搭載した中型のプラットフォーム機体「PF2-AE」にYellowScan社製のLiDARを搭載したレーザー測量ドローン「PF2-AE Survey」、Gremsy社製のIRカメラを搭載したIRカメラドローン「PF2-AE VIO」もとても興味深かったです。
国産ドローンSOTEN(蒼天)の飛行デモンストレーションでは赤外線カメラでの撮影を実施して頂き、テーブルの上におかれた3本のペットボトルで1本だけ買いたてて冷たいものが赤外線カメラでは暗く映るなど、リアルタイムでドローンからの赤外線カメラの映像が見れる様子がよくわかり、さまざまな分野でのSOTEN(蒼天)の活用が期待されるのではとワクワクしました!
株式会社J‐inSPACE様のブースでは雨天飛行可能な「ULTRA SPIRIT」のお話を聞かせて頂きました!
株式会社J‐inSPACEさまのブースでは、とてもユニークかつ前衛的な形のドローン「ULTRA SPIRIT」のお話を聞かせて頂きました!
見ての通り「これドローンなの?」と思うような不思議な形からは想像できない、機能をもったドローンだそうで、防水防塵性能はIP56(防塵性5等級「機器の所定動作および安全性を阻害する量の塵埃は入らない」、防水性6等級「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響を受けない」)で、バッテリーを2つつむと最大飛行時間が58分とパワフルな機体となっています。
また、そのユニークな機体の形ゆえに他のUAVが接地してしまうような風の中でも操作可能とのことで、とても興味深いドローンだと思いました。
Liberaware様のブースでは超狭小空間用点検ドローン「IBIS2」が実際に飛んでいるデモンストレーションを拝見させて頂きました!
Liberawareの「IBIS2」は、超狭小空間の点検用に特化したドローンだそうです。
このドローンは、特に狭くて暗くて危険な場所での点検を目的として設計されています。
・時間の削減: 足場の設置・撤去が不要なため、点検時間を大幅に短縮
・安全性の向上: 人が立ち入るのが危険な場所でもドローンを使って安全に点検が可能
・精密な点検: 狭くて人が入れない場所でも、高精度な飛行制御により安心して点検を行うことができる
上記のような大きなメリットのある「IBIS2」が実際に飛んでいる姿を見たのは初めてだったので、とても興味深かったです。
またIBIS2は「2023年度グッドデザイン賞」も受賞しており、今後の活躍にも期待が大きくなりました。
国際ドローン展2024(ビッグサイト)に口コミ・評判
東京ビッグサイトで昨日まで開催されていた国際ドローン展に視察に行きました
会場に到着した途端、突如として発動する私の第六感
「これは…確実にヤツがいるな…」やっぱり今回も出会いましたSPOTちゃんですなんと❗️お行儀よくお辞儀してくれました pic.twitter.com/LN88TheN3H
— じぇ〜むす@行政書士&ドローンスクール講師 (@Jms_drone) July 27, 2024
を本格的にやり出して4週間。国際ドローン展ではリアルに会ったことない方からお声がけいただいたり、夜は経由でお声がけいただいたドローン起業家さんたちと初めましてで飲み会だったり、やってなきゃ今日という日はなかった。幸せ〜(≧∀≦) #ドローン
— 元・外資系ドローン企業のしゃちょー (@AkiraItoh5) July 26, 2024
国際ドローン展でドローン勉強#国際ドローン展 pic.twitter.com/KfmiS6aESU
— 谷+1。 (@taniplus1) July 26, 2024
国際ドローン展での一コマ。 pic.twitter.com/KPN4q1JFxf
— WHOOPS! ドローンスクール⌘ (@whoops_2020) July 26, 2024
国際ドローン展に行っきました❗️
セミナーに参加し、色々なブースを訪れたくさん話を聞き、1件打合せも完了✌
防災・減災ゾーンまでたどり着きませんでした。#矢沢永吉, #永ちゃん, #ドローン, #空撮映像, #ロードバイク, #写真好き, #ビッグサイト, #国際ドローン展 pic.twitter.com/aPNauYL33U— 雅にいドローン (@masanii_drone) July 25, 2024
さっくり!
メンテナンスレジリエンス展(国際ドローン展)行ってきました!
8月から入社した、新入社員さんのお勉強同行にて♀️✨✨水中ドローン仲間の東洋物産さん
協栄産業さん
運搬ドローンも見てきたー!
やまびこさんのドローンは今日はないっぽいーー pic.twitter.com/T9SFtXRc1Q— 梅原麻妃マキチャン@ドローンレーサー (@Makichan_Drone) July 25, 2024
国際ドローン展でリボンをサクッと✂️してきました!河野太郎大臣にドローンレース日本代表の話しししたかった!! pic.twitter.com/BWDYhEIxwr
— ドローンの白石麻衣 (@namaikicastle) July 24, 2024
国際ドローン展の開会セレモニーでテープカットしてきたw まさか自分の人生において河野大臣や業界の方と一緒にテープカットする機会があるなんて思っても見なかった。
私たちが算出しているドローンの国内市場規模も引用していただいて感謝。
— K.D (@dkohno) July 24, 2024
国際ドローン展2024年まとめ
国際ドローン展2024は、ドローン技術の進化とその応用可能性の広がりを実感させる場でした!
展示会に参加した企業は、各々の革新的な製品や技術を通じて、さまざまな産業分野でのドローンの利用を推進してました!
またセミナーやワークショップを通じて業界の専門家や参加者が情報交換を行い今後のドローン技術の発展とその社会実装に向けた議論が深まり特に安全性や効率性の向上に向けた取り組みが強調され、多くの参加者にとって有意義なイベントとなっていたと思います。
来年の開催も期待され、さらなる技術革新と新たなビジネスチャンスの創出が期待されます!