【セミナー参加レポート】世界最小級ドローンがつくる、点検の新しい形と担い手育成の留意点

2023年11月7日(火)に開催されたパーソルクロステクノロジー株式会社様主催のオンラインセミナー「世界最小級ドローンがつくる、点検の新しい形と担い手育成の留意点」に参加させて頂きました。

https://pxtwebinar20231107.peatix.com/event/3741456/view?kme=boost-event-reco-mail&km_boost-event-reco-mail-id=boost-event-reco-mail_29678&km_boost-event-reco-mail-event-id=3741456&utm_source=boost-event-reco-mail&utm_medium=email&utm_content=boost-event-reco-mail-event_3741456&utm_campaign=boost-event-reco-mail_29678&dlvid=f0256dc1-5669-43af-9588-1adfe88714da&sltid=0

<このような方におすすめ>
・点検業務でドローンの導入・活用を検討している
・狭い空間や暗所など危険な場所の点検業務でドローン活用をしたい
・点検データをデジタル管理したい
・ドローンを扱える人材がいない、育成体制が整えられていない

<セミナー内容>
現在、ドローンを活用した点検業務が注目を集めています。一般的に【点検】というと、大型の橋やビルの外壁などの屋外の設備がイメージされやすいですが、大型プラントを所有する製造業やインフラ設備工事を手掛ける建設・土木に関連する業界などでは、人が進入すると危険な狭い・暗い・汚い設備を点検するための屋内点検用のドローン活用が注目を浴びています。

本セミナーでは、世界最小級の点検ドローン「IBIS」シリーズを保有する株式会社Liberawareの全 貴成氏をお招きし、狭小空間におけるドローン点検の概要から、具体的な導入事例、導入後の効果を解説いたします。また、パーソルクロステクノロジー株式会社からはドローン人材サービスを手掛ける金子より、人材視点でドローン導入時に考慮した方が良い留意点などをご紹介いたします。

▼プログラム
■講演
1. 狭小空間におけるドローン点検の導入事例・得られる効果 
株式会社Liberaware
2. ドローン導入時に考える人材視点からみた留意点とは?
パーソルクロステクノロジー株式会社
■質疑応答
※プログラムは事前予告なく変更になることがございます。

▼スピーカー
株式会社Liberaware スマート保安事業部 副部長  全 貴成 氏
2015年4月にオリックス株式会社へ入社し、セールス、新規事業開発、デッド・エクイティファイナンス業務に従事。
オリックスグループの第1回新規事業公募制度にて優勝。
2020年11月に株式会社Liberawareに入社し、資金調達、国内外事業開発、セールス業務などを経験。
現在は、事業開発の責任者として従事。JR東日本グループと設立したジョイントベンチャー「CalTa株式会社」の社外監査役も兼任。


世界最小級ドローンがつくる、点検の新しい形と担い手育成の留意点とは!

 

セミナーのレポートをまとめましたので、是非参考にして頂ければと思います。

プロダクトサービスIBIS2、及び狭小空間におけるドローン点検の導入事例

IBIS2の機体特製

IBIS2の主要スペック

サイズ      …全長20cm、重さ243gと産業用ドローンとしては最小クラス
カウル材質    …ポリカーボネート製で耐衝撃、耐熱性に優れている
バッテリー駆動時間…11分
飛行範囲     …約460mの飛行が可能
耐風力      …風速3m/秒

防塵モーターと密閉カウルにより防塵性・防水性に優れている。
送信機(プロポ)についても防塵性に優れている。
以上の特製から粉塵の舞う工事現場や水道周りなど高湿度や水分のある現場でも飛行および操縦が可能となっている。
また、カウル材質がポリカーボネート製のため耐衝撃性が高く壁などの障害物からプロペラやモーターが保護され多少衝撃を受けても継続して飛行が可能。

カウルに覆われているものの排熱加工されているため発熱による機体停止の問題が発生しないように設計されている。

IBIS2の飛行安定性

タートルモードが搭載されているためIBIS2がひっくり返ってしまった場合でもプロペラの逆回転により起き上がりが可能。これにより現場残置のリスクを解消できる。

エクステンションアンテナ

配管などの中をドローンが飛行する際、送信機(プロポ)とIBIS2が電波遮断し操縦不可能な状況が想定される場合、電波中継機であるエクステンションアンテナを操縦時に配置することにより電波接続を可能にできる。その際、送信機とエクステンションアンテナをオンラインで接続し中継機がIBIS2本体と電波接続しやすいように配置する。

サーモセンサーの搭載

特に水漏れ箇所の特定時にサーモセンサーにより温度で水漏れ箇所の特定ができる。
また防水加工が施されており防滴箇所の点検にも有効。

撮影映像の3D点群化

撮影した映像をレーザースキャナにより3D化することができる。
PC側のソフトウェアで撮影したデータを点群化し、撮影現場の立体的な解析ができるようになる。撮影したデータから対象物の大きさや体積を3D差分検知する。他にサーモセンサーにより読み取ったデータも点群化することで3D化することが可能となる。
この技術により人が立ち入れない場所を立体化し、状況把握や問題点の原因分析に活用することができる。
 ※具体的な導入実績・・・ダクト、煙突、ボイラー、天井裏、エレベーター、下水道など

IBIS2の自動操縦について

現在開発段階で将来的にはプログラムによる自動操縦も可能になる予定。

赤外線カメラについて

通常、赤外線の読み込みには45度の角度が必要だがIBIS2のカメラは80度の広角レンズを搭載しているので必要要件を満たしている。

カメラについて

前方カメラは固定式となっている。オプションで上部に追加カメラを付属させることが可能。

IBIS2を導入する事で得られる効果

主な用途は設備点検や修繕の原因分析に活用できる。
人力で行う際の足場設営の工数を低減することで、稼働効率を上げることができる。
作業現場によっては、年間で数千万円から億単位でのコストダウンを見込める。

IBIS2を導入した場合の具体的な工程

1.IBIS2により撮影
2.撮影したデータをもとに点群化
3.BIM化…点群データから3Dモデルを生成

調査範囲の拡大

IBIS2が小型のため、今まで人が入り込めなかった場所にも入ることが可能となる。
狭小空間や温度の高い場所など人が立ち入れない場所への侵入が可能。
これにより点検できる範囲が拡大し、問題が発生する未然防止に活用することが可能となる。

ドローン事業の人材の確保

ドローンを業務導入する際の課題となる操縦者(パイロット)の存在がある。
操縦者(パイロット)を外注化と内製化に区分けしそれぞれのメリットとデメリットを整理する。

外注化

メリット…経験者が実施するため過去の知見があり即戦力になる。育成するコスト(時間・労力)を削減できる。
デメリット…派遣会社への費用が都度発生する。派遣されてくるスタッフが都度違うとノウハウが蓄積されていない。

内製化

メリット…自社内人材のため点検頻度を上げることができる。特に対象物が多い場合に有効。自社内による情報の共有がスムーズになる。
業務により得られたノウハウを蓄積できる。また他事業に展開することもできる。
デメリット…操縦者(パイロット)が属人化することにより、人事異動や退職した際に再度育成する必要が出てくる。

IBIS2を業務導入する際の課題と問題点

操縦者(パイロット)の育成とスキルの定着化。
属人化することにより人事異動や退職により操縦できる人材が不在となってしまう場合がある。
操縦者(パイロット)の知識とスキルに差があるため品質の標準化が求められる。

操縦者(パイロット)の育成とスキルの定着化

IBIS2を操縦する難易度

IBIS2の一般的に市販されているドローンに比べ難易度が高い。一般的なドローンはGPS含めたGNSSにより制御され飛行が安定するように作られている。それに比べIBIS2は作業現場などGPS含めたGNSSの衛星電波が届かないため制御されない。そのためIBIS2の動作は全て操縦者(パイロット)の操縦に担われてくる。

パイロットの知識・スキルに差が発生する。

操縦者(パイロット)のスキル向上のためスキルを段階で分ける

操縦者(パイロット)の知識・スキルに差が発生するのでレベルによって役割を変え、段階を作る。初級オペレーターは上位者の指示に従うオペレーターとして経験を積む。上位者は持ち得た知識とスキルを初級者に指示し育成させる。知識とスキルが属人化しないようにする事ができることと合わせて、複数人で作業することでトラブルの未然防止効果も得られる。

業務用ドローンの扱いについて自社内マニュアルを作成する

必要スキルの習得手段の洗い出しを行い、自社内ドローン業務で求められる職種要件をマニュアルなど作成し可視化する。
これによりドローンパイロットのノウハウが属人化せず組織の共有物として残すことができる。また機体やソフトウェアがアップデートされた際はベースとなる情報をもとに更新できる。

ドローン導入に必要な機体、専門人材、教育訓練の3つの要素を組み合わせることで点検業務の生産性を向上させることができる。

・機体…販売とレンタルの2通りにより導入することができる
・操縦者(パイロット)の人材確保…専門職の人材を派遣することができる
・研修、教育…講師を派遣し講習会や実施指導により操縦スキルと知識付与をすることができる

最後に:Q&A

Q.WayPoint飛行は可能でしょうか?
A.GPSが届かない空間での利用を想定しており、現状では不可となっております。

Q.自動運転に対応する予定はありますか?
A.現在研究開発中です。

Q. IBISドローンの価格は?
A. 数百万円後半といったイメージで考えてもらえればと思います。
  レンタルも可能です。

Q. 操縦訓練はどのくらい(何時間)必要でしょうか?
A. 経験者の方はアドバンスコース(1日7時間×2日)および
1日1時間の自主練習×20日を目安としております。
操縦技術や習得スピードには個人差があるため、差が出る可能性のある部分となっております。

Q. プロポのスペック詳細を教えて下さい。
A. ふたば社のものより大きめのサイズ感となっております。
自動帰還機能は実装されておりません。
LED照明の光量調節や、タートルモード(反転モード)のON・OFFはプロポにて可能です。

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