マンションの大型修繕の点検やソーラーパネルの点検、屋根点検で注目されているドローンによる赤外線建物診断技能士。
これまで手法よりもメリットがあるといわれており、ドローン赤外線建物診断技能士を目指す方が増えています。
ドローン赤外線調査に求められる資格について、その合格率や講習内容、費用、勉強方法についてご紹介します。
また、試験を受けるにあたって独学でも受かるのかについても伝授します。
目次
赤外線カメラ付きドローンを飛ばしたい人が気になる「赤外線建物診断技能師」とは?
赤外線建物診断技能師とは、赤外線建物診断を行える資格を有する人を指します。
建物の劣化や防水具合などを診断したり、赤外線サーモグラフィーを使った手法を行ったりします。
ドローンを使った赤外線建物診断技能士とは、赤外線カメラを搭載したドローンを操縦し、建物の雨漏りやタイルの浮きなどを診断します。
また、赤外線カメラの運用方法にも熟知しています。
赤外線カメラによってサーモグラフィーを活用し、改修箇所や改修するための方法などをアドバイスします。
現在、マンションの大型改修が注目を浴びていますが、この際もドローン赤外線建物診断技能士が取り組むことでコストダウンしたりリスクを軽減したりすると話題です。
ドローン赤外線調査について
「赤外線建物診断技能師」の受講資格
「ドローン赤外線建物診断技能師」の試験を受ける条件はありません。
どなたでも受講することが出来ます。
試験の合格率・難易度
一般財団法人 職業技能振興会による試験の合格率は発表されていません。
ただ、難易度は低い傾向にあり、何度かチャレンジする人も少なくないようです。
試験を受ける前に「外線建物診断技能士」の研修を受講すると、合格率が上がるといわれています。
また、試験での問題数は全部で30問、選択式がメインですが一部記述式も含まれています。
合格基準にいては、7割以上の点数獲得となっているようです。
講習日数や講習内容
スクールで受講を目指す方も多くいらっしゃいます。
スクールによって「赤外線建物診断技能師」の講習日数は異なりますが、一般的に多いのは1~2日です。
ドローン赤外線建物診断技能師を目指している方は2日講習となる可能性が高いようです。
1日目は赤外線建物診断技能師について学び、2日目はドローンの操縦技術や知識を学びます。
Dアカデミーさんでの講習内容をご紹介します。
1日目 10:00~17:00 座学・テスト対策
2日目 9:00~10:00(任意)テスト対策
10:00~12:00 試験
13:00~17:00 座学・実機訓練講習内容
①赤外線建物診断とは
②建物の劣化と防水の基礎知識
③赤外線サーモグラフィを使用した赤外線建物診断手法
④赤外線サーモグラフィーを使用した赤外線建物診断実務の基礎
⑤赤外線建物診断の実務事例
⑥建築基準法改正に伴う特殊建築物定期報告
⑦赤外線建物診断の進め方と注意点 など
「赤外線建物診断技能師」の勉強方法
おすすめはスクールに通い、プロから伝授してもらう方法です。
費用を支払えば、テキストなども準備され、カリキュラムに沿って進められていくので安心。
また、質問などはいつでもできて、合格に向けてサポートしていただけます。
受講や試験や更新などにかかる費用はいくらかかる?
「赤外線建物診断技能師」を目指すためにスクールに通う場合の受講費用は、有資格者で40,000円~60,000円程度、初心者の方で100,000円ほどです。
これらにはテキスト代も含まれているケースがほとんどです。
スクールによって費用はまちまちですので、必ず事前に問い合わせをしてチェックしましょう。
「赤外線建物診断技能師」の受験費用は、13,000円(税込)で、2回目以降の受験は8,500円(税込)です。
また、「赤外線建物診断技能師」は2年毎に更新が必要です。
有効期限が近付くと更新のお知らせが届きますので、6,000円を支払って対応しましょう。
資格取得者になったらできること
多くは建物や設備の点検のために資格を取得するでしょう。
ビルやマンション、発電所などでの点検が行えるようになり、赤外線サーモグラフィを利用することで、建物の外壁や雨漏りの箇所を特定できるようになります。
点検だけでなく、赤外線カメラは暗い場所での撮影も可能なので、警備などにも役立ちます。
また、野生動物の監視や調査を行う方もいます。
光の影響を受けない方法ですから、広範囲で高精度な映像によって、野生動物の追跡や侵入を監視・調査できます。
遭難者の捜索や人命救助にも波及させることも。
農業における農作物の温度分布チェックも出来るようになります。
「赤外線建物診断技能師」はスクールに通わずに独学で受かる?
実は、「赤外線建物診断技能師」についても公式のテキストは販売されていません。
どのような問題が出るのかなどの情報を集める必要があります。
過去に受講した方、ネットでの情報を駆使すれば合格に近づくかもしれません。
しかし、難易度は高く、合格率も低い「赤外線建物診断技能師」試験ですので、安心して試験を受けるためにはスクールなどを受講することをおすすめします。
独学では絶対に合格しないというわけではありませんが、少々難しい点がありそうです。