今回は大阪府のドローンサッカーチーム「摂南大学ドローンサッカー部」様にインタビューさせて頂きました!
目次
「摂南大学ドローンサッカー部」インタビュー記事への回答ご担当者様情報
チーム名 | 摂南大学ドローンサッカー部 | ||
---|---|---|---|
メンバー | 寺西、飯居、谷口、佐々木、茶木、立石、鎌塚(2024.3現在) | ||
チームの結成背景 | 大学で経営学を学ぶ学生が、ドローンサッカーを日本中に広めたい一心から結成しました。大学生ならではの体力と知能を生かし、古参チームへの下剋上を目指します。 |
「摂南大学ドローンサッカー部」の代表者さんにインタビューをしました
ドローンサッカーを始めようとしている方への注意点はありますか?
ドローンサッカーを長く続けるための注意点は、「機体や消耗品類の購入に関わる費用面の支援者」、「練習場所・設備」、「経験豊富なコーチやメンターとの交流機会」を確保することです。
機体は使えば使うほど消耗します。そのため、練習機と試合機を別に準備しているチームもあります。長時間の練習では、バッテリーも多く使いますので、50個以上は必要でしょう。また、ぶつかり合いにより、羽が欠けたら、力が減少してしまうため、交換する必要があります。ドローンサッカーは5対5で勝負するスポーツなので、試合と同様の練習を行うためには、最低限10人必要になります。適切な場所や設備の確保も重要です。安全な環境を確保するために、プレイエリアの周囲には安全ネットやバリケードを設置することが推奨されます。ドローンの操縦技術や戦術を磨くためのトレーニングや指導も重要です。経験豊富なコーチやメンターの指導を受けることで、チーム全体のレベルを向上できます。最後に、ドローンサッカーはチームスポーツであるため、チームビルディングやコミュニケーションの重要性も忘れてはいけません。チームメンバー間の信頼関係の構築や効果的なコミュニケーションを図ることで、チームの結束力を高めることができます。
様々な角度での注意点がありますね!大会なども増えていき、2025年10月には韓国で第1回FIDAドローンサッカーワールドカップ行われ毎年増えていくドローンサッカー市場規模。今後の日本のドローンサッカー市場はどうなっていくと思いますか?
ドローン技術の発展や競技の普及により、ドローンサッカーがより一般的なスポーツとして認知され、人気を集める可能性はあると思います。また、新しい技術や競技形式の導入、イベントの拡大などが市場の成長を後押しするでしょう。韓国や中国では、企業がスポンサーになり、資金注入してくれたりしています。日本でも企業のバックアップが増えると、より世間にも知れ渡り参加者の誘致にも繋がると思います。
ドローンは、未来を変えるDX(デジタルトランスフォーメーション)ツールとして分野横断的な利活用が進み、市場規模も拡大し、社会的にも非常に注目されています。私たちのような大学の部活動という位置づけでは、「大学で何か新しいことにチャレンジしたい!」という学生の受皿となり、将来の選択肢を広げ、以て大学の認知度の向上に寄与したいと考えています。ドローンサッカーを通して、ドローンに関する専門知識と高い操縦技能を獲得し、将来的にドローンの操縦ライセンスの取得やドローンを活用したビジネスの起業も視野に入れています。このような方針で、全国の大学や専門学校にも、ドローンサッカーが広がることを期待しています。
ドローンサッカーを通じて認知が広がるだけでも多く可能性を高めそうですね!御社ドローンサッカーチームのこれまでの最大の成果はなんですか?
現状は60チーム中8位に着けています。
JDSF Official Cup in KYOTO 1位
JDSF Official Cup in KYOTO 3位
JDSF Official Cup in KYOTO 3位
JDSF Official Cup in KY OTO 1位
実力あるチームでこれからも期待しています!ドローンサッカーの操作スキルを向上させるために、どのような練習をしていますか?
毎週金曜日の放課後と土曜日の朝に練習をしています。ストライカーとディフェンスで練習を行います。試合と同じようにディフェンスにゴールを守ってもらいストライカーに一番速いモードでゴールを決める練習をします。
また、機体が地面に落ちた時に起き上がれない状態になった時に元の飛び上がる状態に戻す練習も行います。逆に邪魔する練習も行います。相手が落ちる機体を戻そうとすると、機体にぶつける練習もします。さらに機体が飛び上がる状態になっても上からマウントをとって飛べないようにもします。
かなりアクロバットですね!チームの戦略を立てる上で最も重要だと思うこと、勝利に導くためのキーポイントは何だと思いますか?
ストライカーがより多く得点を決めることです。サッカーと同様で多くの点数を取ることでチームにも安心感が生まれ、相手にプレッシャーをかけられます。ディフェンスが相手のストライカーに点数を取らせないことも大切です。相手のストライカー側にはフラストレーションが貯まりますし、最高速度で意図的にぶつけることで相手の機体を地面に叩き落とせます。
心理戦も重要なのですね!ドローンサッカーを始めようか検討している方へ一言。
始めは操作が難しそうだと思いましたが、基本的な操作は比較的簡単でした。低速モードであれば、ゴールを決めることも、相手の機体にぶつかることも容易です。しかし、これらを最高速度モードで行うには相当な練習が必要です。
練習を繰り返すと、自分がストライカー向きか、ディフェンス向きかが分かるようになります。実は、ストライカーよりもディフェンスの方が繊細な操作技術が求められます。したがって、安易に最初から自分はディフェンスと決めつけず、何度か大会さながらの練習を行い、適切な方を選択することを推奨します。
日々、発見!成長ですね!ドローン×SDGsで未来の為に出来そうな事が何かあれば教えてください。
私が所属するゼミでは、障がい者の就労支援やドローンを使ったインフラ点検の研究活動を展開しています。ドローンサッカーは障がい者でも参加できるXRスポーツという点で意義があると思います。
確かにそうですね、研究が進むのを楽しみにしています!御社ドローンサッカーチームの今後の目標などがあれば教えてください。
ランキング1位を目指したいですね。
心より応援しております!ますますのご活躍をお祈りしております!