今回は東京の空撮会社「株式会社ジム(ドローン東京)」様にインタビューさせて頂きました!
目次
「株式会社ジム(ドローン東京)」インタビュー記事への回答ご担当者様情報
お名前…久保木 肇
役職…株式会社ジム 代表取締役
以下は当社オペレーターの岩城忠幸の情報です。
ドローン操縦歴…30年
所有資格…
・日本航空協会 模型ヘリコプターclassC平成3年取得
・国土交通省 東北地方整備局UAV官民協力制度登録
・3級陸上特殊無線
所有機体…Mavic 3CINE(DJI)、Mavic 3(DJI)、Mavic 3 enterprise (RTK)(DJI)Mavic 3 enterprise thermal 赤外線(DJI)
営業時間 | 10:00~19:00 | ||
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定休日 | 土・日 | ||
電話番号 | 03-3230-3722 リモートワークのため携帯にご連絡ください 090-4963-4196 |
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メールアドレス | お問合せフォーム→https://www.dronetokyo.jp/contact_form/ | ||
公式サイト | 株式会社ジム(ドローン東京) | ||
費用・料金例 | 【基本撮影料金】 ・映像撮影料(1日あたり) 200,000円(税別) ・アシスタント費 30,000円(税別) ・ディレクター費 50,000円(税別)※お客様でディレクションされる場合は不要です ・各種申請費 サービス(海上保安庁など一部有料の場合もあります) ・交通・宿泊費 地域により異なりますので、別途お見積もりいたします ※撮影内容により変わりますが、お客様のご予算をお聞きして出来る限り調整いたします。 ※1日2現場まで同一料金です。(移動できる範囲に限ります) ●これまでの実施予算例 |
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使用ドローン機体 | Mavic 3CINE(DJI) Mavic 3(DJI) Mavic 3 enterprise (RTK)(DJI)Mavic 3 enterprise thermal 赤外線(DJI) |
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所在地 | 〒102-0074 東京都千代田区九段南4丁目7-22 メゾン・ド・シャルー407 | ||
地図・アクセス |
「株式会社ジム(ドローン東京)」の久保木さんにインタビューをしました
ドローンでの空撮依頼を検討している方への注意点はありますか?
DJI製のドローンが普及してからドローン撮影を始める方が急激に増えています。それは依頼する方からすると選択肢が増えるので良いことだと思います。一方で、ドローンフライトには規制が多くあります。国土交通省 航空局の航空法・警察の小型無人機規制法、海上では海上保安庁や港湾局への申請が必要です。また自治体により異なる規制もあります。
仕事としてドローン空撮を依頼する・受注するのであれば、規制をクリアすることが必須条件です。関係各所への申請になれたドローン空撮事業者に依頼するか、行政書士に依頼するのが良いと思います。勉強のためにということであればご自身で申請作業をするのも良いと思います。
行政書士にお願いするのもいいですね!毎年増えていくドローン市場規模。今後の日本のドローン市場・世界のドローン市場はどうなっていくと思いますか?
ドローンの役割は
①空撮
②物流
③点検
④エンタメ
⑤救助
などがありますが、日本では物流での市場の伸びが難しいと感じています。理由は安全性に対する法整備がまだ整っていないからです。空撮についてはすでにレッドオーシャンになっているので、撮影技術が高いとかクリエイティビティに優れているとか、申請業務に強いなどの差別化を図れないと価格競争に巻き込まれていくと思います。海外は法律も国民性も日本とは異なるので、日本では考えられないスピードでドローン市場が拡大していると聞きます。たとえばアフリカでは国土の広さの割に医療機関が少ないため、日本よりも遠隔医療が進んでいて、薬のデリバリーにはドローンが使われているそうです。
日本も僻地などで早く取り入れられたら良いかもしれませんね!御社でのドローン空撮でのおすすめポイントはありますか?
ドローン東京では2011年より空撮サービスを提供しています。オペレーターはキャリア30年のベテランです。全国500現場以上でドローン撮影してきた中で、お客様から良い評価をいただくポイントをご紹介します。
①ドローンのカメラワーク
テレビCM・番組・映画・企業PVなど映像にこだわりの強いディレクターさんからの依頼でも、どのような映像を撮りたいのか意図を理解してドローンを操縦します。オペレーターが頭で理解して、瞬時に操縦に反映することで、期待以上の映像を提供できるのでディレクターさんから高い評価をいただいています。海外からの映像クルーからは「グッジョブ!」と言われます。
②申請・届出業務の実施
航空局・警察・自治体・海上保安庁・港湾局・林野庁など、撮影場所に応じて必要な申請業務を行います。煩雑な書類作成から担当窓口とのやりとりなど、これまで多くの申請を手がけてきたノウハウがあるのでスムーズに実施できます。
また法的なものではありませんが、近隣の住民や関連団体への事前連絡も大切なポイントです。
③動画編集まで対応
映像制作会社さんからの依頼では撮影したデータを納品しますが、クライアントさんから直接の依頼の場合、編集して納品することも可能です。その場合、当社のディレクターが担当し、クライアントの求めている映像を理解して制作します。その場合、ドローン撮影だけでなく地上からの撮影も併せて実施することもあります。
撮影したものを編集までしていただけるのですね!御社の地域などでおすすめの空撮スポットはありますか?また空撮する際の注意点などがあれば教えてほしいです!
当社は全国で対応可能ですが、ドローン東京というブランド名でサービスを提供しているので、東京でのおすすめの空撮スポットをご紹介します。
①東京湾からのウォーターフロント
小型船をチャーターして東京湾の船上からドローンを上げて撮影すると、東京の素晴らしい景色を撮影することができます。
たとえば浜離宮越しの東京タワー、冬の晴れた日には富士山、汐留や佃島の摩天楼の先のスカイツリー、隅田川を上れば下町風情の景色。言葉よりも実際の映像を見ていただきたいです。
東京湾ドローン撮影の動画はこちらからご覧いただけます。
②隅田川テラス
隅田川テラスは東京都建設局が管轄する公園ですが、届出・申請が通ればドローン撮影が可能です。春の桜を隅田川から撮影すると美しいものです。また、日没後の橋のライトアップも、橋それぞれの個性も光って良いものです。
また場所によっては水面が警視庁湾岸警察署の管轄になっているので申請を行ってください。
隅田川テラスでの撮影動画はこちらからご覧いただけます。
とっても素敵ですね!御社ドローン空撮は、どのような依頼、企業からのオファーがありますか?
ドローン東京にお問い合わせいただくお客様は、
多い順に
①映像制作会社
②テレビ番組制作会社
③海外の映像制作会社
④イベント会社
⑤太陽光発電運営会社
です。
ご依頼いただく内容としては
①東京都内(人口集中地区)でのドローン撮影
②東京湾の船上からのドローン撮影
③ドローンと地上の両方での撮影
④地方でのドローン撮影
です。
地方のご依頼も多いんですね!過去の空撮依頼事例で、印象深い依頼や撮影事例はありますか?
10年以上ドローン撮影を事業として行っているので多くのプロジェクトが印象に残っていますが、あえて挙げるとしたら次の3つになります。
①イギリスBBC放送局からの依頼で東京オリンピック放送時のバーチャルスタジオ用に東京の中心から360度撮影したこと。
②東京のクジラをドローン撮影するために小笠原諸島父島に行って、船をチャーターして撮影したこと。鯨が潮を吹く姿を真上から撮影しました。
その時の映像はこちらからご覧いただけます。
③富士山を360度ぐるりと撮影したことです。
富士急ハイランドから出発して時計わまりに、御殿場、富士市、朝霧高原、富士五湖と富士山を中心にぐるっと一周した動画を撮影・編集しました。
富士山一周のドローン映像はこちらからご覧いただけます。
壮大ですね!御社でドローンによる空撮依頼を検討している方へ一言。
ドローンから見た映像は本当に感動を与えてくれるものです。いつもの風景が上空からみるだけで別世界になります。それを気軽に撮影できるようになったのが技術の進歩です。手軽に撮影できるようになった代わりに、参入者も増え事故やトラブルも増えています。ドローン東京では法律や規制を順守することは当然のこととして、規制外ではありますが近隣の住民への配慮や通行する人への気配りも欠かしません。撮影時の現場近隣とのトラブルの多くは「事前に聞かされていない」ことが原因です。法的なものをクリアするだけでは本当のプロの仕事とは言えません。業務として空撮を依頼するのであれば、価格も大切ですがトラブルを起こさず、全員が良かったと言えるプロジェクトにできる会社を選ぶと良いと思います。ドローン東京なら間違いない!と自負しておりますが、他にもいい仕事をする会社はたくさんあるはずです。ですのでメールだけではなく事前に電話やテレビ会議でしっかりと話をして信頼できる会社に依頼することが必要だと思います。
直接お話することが大事ですね!ドローン×SDGsで未来の為に出来そうな事が何かあれば教えてください。
SDGsの文脈で言うと「作る責任、使う責任」が当てはまると思います。2024年3月現在はまだウクライナ紛争が続いております。戦争の中でもドローンが使われています。ドローンは争いのためではなく、幸せを作り出すために使うものだと強く願います。ドローンは包丁と同じです。人を傷つけることもできますが、人を幸せにするために使われることが本望です。当社はドローンを作ってはいませんが、たくさん使っています。ドローンが飛べば飛ぶほど幸せが生まれる世界にしていきたいです。
本当にそうですよね!ご丁寧にありがとうございます!